【令和6年能登半島地震 連合救援ボランティア 第10クール活動報告③(5/29)】

 29日(水)は28日のような雨ではなく、曇り空にたまに日差しができる過ごしやすい天気でスタートしました。
 珠洲班8名(全労金2・全印刷2・サービス連合4名)で軽トラック4台に分乗し、依頼のあったお宅へ訪問しました。今回の依頼は、依頼者の敷地内、および、隣地の田んぼに津波で流れ着いた漂流物の分別、および、軽トラックで仮置き場へ搬送する作業でした。
 しかし、漂流物はプラスチック等が多く、災害ゴミとして仮置き場(災害ゴミを集めている場所)へ持ち込みができないため木くず等の持ち込みのできるゴミのみ軽トラックで持ち込みを行い、持ち込みできないゴミは分別して通常のゴミとして処分できるように仕分けを行いました。
 家主からは「津波の影響で漂流物がたくさん流れ着いた。処分できないものはどうすればいいのか、自分の所有物ではないが何とかしてもらえないのか」との話しもありましたが、自分達にはどうすることもできない状況に歯がゆさを感じ、国や自治体からの支援の必要性を感じました。
 また、家主から避難当時の話もあり「学校に避難した際は、床に引くものはあったもののとても冷たくしんどかった」といった報道等ではなかなかわからない被災者の話を聞き、いかに避難生活がつらいものであったのかを痛感しました。
 午後の作業は、家族で自宅から運び出したタンスや棚、陶器を分別し、仮置き場へ搬送する依頼への対応でした。休憩中に家主と話をした際「免許がなくて、搬送することに困っていた。仮置き場へ搬送していただき大変助かった」「家は壊さなければならないが、年金生活ではもう1軒家は建てられないが、自分が育った珠洲で好きだし、これからも生活したい」との話があり、どう言葉をかけていいか言葉が見つかりませんでした。
 30日はこのクールで一番気温が高くなる予定ですが、ケガに気を付けつつ残り2日間、頑張ります!
※ボランティア活動の写真は、依頼主に活動の様子を撮影すること、および、SNSで発信する許可を得ています。