【令和6年能登半島地震 連合救援ボランティア 第10クール活動報告⑤(5/31)】

 31日(金)いよいよ活動も最終日、午前中は全労金2人・全印刷2人・サービス連合4人の8名で依頼のあったお宅へ訪問。
 具体的な作業は、津波の影響で散乱している漂流物(ゴミや流木等)の回収と分別でした。昨日と同様、沿岸部の地域は津波の影響による漂流物が大量にあるものの、震災ゴミの仮置き場では回収できない状況であり、少しでも早くきれいに元の生活ができるよう1つ1つを仕分け、その後の処分がしやすいように作業しました。
 昼食を挟み、最後の作業として珠洲班全員で家から出た大量のブロックを仮置き場に搬送する作業に取り組みました。1つ1つがそれなりの重さのブロックを土嚢袋にのせる作業で汗だくとなりながら、1週間ともに活動した団結力を発揮し活動しました。
(※家主が不在であり、写真が撮れないので作業風景の写真はありません)
 31日午後の作業をもって1週間の活動が終了し、夕食は連合救援ボランティア第10クールの解団式が催され、珠洲班・輪島班のメンバーと活動期間の苦労を分かち合いました。輪島班は仮設住宅に物資を運んだり、地震の影響により自宅内部の散乱した荷物の整理を行ったりと珠洲班とは違った大変さがあったようです。また、産別の役員も多く参加していたので、産別の視点から労金に対する意見もいただきました。
 6月1日(土)に金沢から東京に戻り、第10クールの活動は終了しました。
 参加した感想として、金沢駅に到着したときは、震災の影響を感じませんでしたが、活動を行った珠洲市では斜め傾いている電柱、道路でマンホールだけが隆起している道、斜めに傾いている家や完全に倒壊しているにもかかわらず手付かずになっている家屋も相当数あり、地震の被害の大きさと復旧・復興がなかなか進んでいない現状を目の当たりにしました。
 そうした厳しい現状があるなか、ボランティア活動の依頼主からは、私たちに食べ物や飲み物を準備頂いたり、作業で汚れるだろうと靴下をいただいたり、他の班では手作りのお弁当までいただいたところもあり、珠洲の人たちの強さとあたたかさを感じながら、日に日にもっと復興の力になりたいといった気持ちが強くなりつつ活動ができました。
 こうした活動を報告を通じて現地の状況を知ってもらい、現地の復旧・復興はまだまだ道半ばであり、もっと多くの支援が必要であることを知っていただき、自分達ができることを考え、1人ひとりが少しでも行動を起こしていただければと思います。
 また、今回のボランティア活動を通じて、労働組合の連帯感、団結力、組織力の強さを改めて実感しました。出会って間もない状況でもお互いが主体的に行動し、意見を出し合いながら何年も一緒に活動してきたチームのようにボランティア活動ができました。このことは、まさに社会的な役割発揮を実践している労働組合の組織力・団結力の強さであり、この力はもっと多くの人の助けや支えとなるのだと感じました。そして、その一員として自分達が取り組みできることが嬉しく、労働組合役員としての誇りを改めて感じすることができました。
 2日(日)から第11クールで新潟労組副委員長と北陸労組書記長へバトンを繋ぎます!がんばろう能登!
全労金Facebookには今後の活動の様子も掲載されますので、是非チェックしてください!