2006年6月1日(木)
◆第5回経営政策フォーラムを開催しました。

 5月27日(土)午後、御茶ノ水損保会館で第5回経営政策フォーラムを開催し、組合員約130人と、長野労金労組、労金セントラル労組、全労済労組の仲間が参加しました。
 今回の経営政策フォーラムは、今年3月に労働組合がまとめた「中央労金の展望と政策提言」で労働者協同組合やNPO・NGOなど労金理念を共有できる非営利組織との連携強化について言及しましたが、その考えを具体的に感じ、深めることを目的としました。
 梅村委員長の挨拶・問題提起の後、笹森中央労福協会長より「“労働を中心とした福祉型社会”と“ろうきんの役割”」のテーマで講演をいただき、戦後労働運動史から現在の労働運動の課題と展望について、とりわけ地域社会との共存・共生の重要性についてお話され、労働金庫が勤労者の協同組織金融機関としてどのような役割発揮ができるのか、また労働組合の社会的意義はより重要になるとの熱いメッセージを受けました。
 休憩を挟み近藤副委員長のコーディネートで、労働者協同組合「足立わくわく地域福祉事業所」所長古賀直子さん、NPO法人「フローレンス」代表理事駒崎弘樹さん、金庫営業統括部NPO推進次長山口郁子さんに出席いただき「非営利組織の役割とは」のテーマでパネルディスカッションを行ないました。

 古賀直子さんは労働者協同組合「足立わくわく地域福祉事業所」で美大卒業後たまたま地元広報誌で労働者協同組合がしていた学童指導員募集をみて参加した学童保育事業を全く経験のないまま、児童・保護者、そして仲間との徹底的な話し合いの中で立ち上げから関わり、現在区内4箇所の学童保育所の責任を果たしています。
 駒崎弘樹さんは慶応大学在学中にITベンチャー企業を立ち上げ、その後順調に業務拡大をしていましたが、自身のお母様がベビーシッターをされており、お母様からお子さんの病気で会社を休んでいたことが原因で会社を解雇になった女性の話を聞き、何とかしなければ、とIT企業を友人に渡し、試行錯誤の結果地域病時保育のNPOを立ち上げ、現在に至っています。
 山口次長は金庫入庫後、あることがきっかけでNPOに関心を持ちご自分で積極的に関わり、金庫のNPO事業サポート立ち上げ時から中心となって活躍されています。
 3名のパネラーの皆さんの熱意ある取り組み報告は、参加者に共感と感動を与えてくれました。
小雨交じりの中での開会です。
問題提起を兼ねた開会挨拶をする
梅村委員長
司会は、経営政策部・小此木副委員長
講演いただいた中央労福協の笹森会長 みなさんと目線を同じにと…
ステージを降りての講演となりました。
パネルディスカッションのようす
現場の生の声を伝えるパネラーのお話に
みんな真剣だぞぅ〜
パネラーのみなさん
(左から、古賀さん、駒崎さん、山口さん)
ちょっと緊張していたコーディネーターの
近藤副委員長
まとめは、経営政策部長の桑原副委員長