2006年5月30日(火)
2006年沖縄平和行動に参加しました!

 2006年5月12日〜14日、沖縄労金労組の呼びかけで開催された「第19回沖縄平和行動」に、中央労金労組からは10名 【梅村委員長、杉山書記次長、渡邉さん(宇都宮支部)、磯部さん(伊勢崎支部)、横村さん(上尾支部)、見城さん(深谷支部)、佐藤さん(市川支部)、御厨さん(新橋支部)、木さん(中原支部)、大前さん(南アルプス支部)】が、北海道から地元沖縄の全国の組合員75名が参加しました。

1日目
 平和行動の始まりにあたってメルパルク沖縄で前段集会が開催され、実行委員会を代表して盛根沖縄労組委員長、沖縄労金大城理事長より挨拶があり、後當青年部部長より基調提起がありました。
 その後に行われた戦争体験講演会では、ひめゆり同窓会・宮城喜久子さんから沖縄地上戦の体験談を交えながら「戦争体験を通して平和を考える」をテーマした講演がされました。前段集会の最後には、沖縄戦で米軍が実際に撮影していた映像などを盛り込んだ映画「GAMA〜月桃の花」の上映され、当時の悲惨な映像を見ることができました。
 1日目の行動の最後は、夕食を兼ねた交流会。交流会では、盛根委員長の挨拶、全労金小林副委員長の乾杯のあと、単組ごとに自己紹介を行い全国の仲間と交流を深めました。

前段集会の司会をする大嶺青年部書記長 実行委員長の沖縄労組盛根委員長
基調提起をする後當青年部長 戦争体験について講演する宮城さん
前段集会の様子「みんな真剣です」
映画には戦争当時米軍が撮影した映像も盛り込まれていました
平和行進でつけるゼッケンに平和への思いを込めて 夕食交流会で乾杯をする全労金小林副委員長
「三日間頑張りましょう」
単組参加者紹介で挨拶する杉山書記次長

2日目
 バスで沖縄中南部の基地と戦跡の視察を行いました。最初に訪れたのは「嘉数高台公園」。地球を模した形の展望台からは、広大な敷地を持つ普天間基地の全容を見ることができました。学校や住宅などが基地の周りを取り囲むようにあるのが印象的でした。ガイドの方からは、一昨年8月に米海兵隊所属の大型輸送ヘリが墜落した沖縄国際大学も案内され、「沖縄では基地と住宅街が接近していて危険や騒音などに悩まされている」との話しがありました。
 続いて訪れた平和祈念公園では、「韓国人慰霊の塔」や沖縄戦の犠牲者の名前を刻んだ「平和の礎」を訪れ、昼食後に「沖縄平和祈念資料館」を見学しました。
 次に「ひめゆりの塔」と「ひめゆり平和祈念資料館」を訪れました。ここでは、教員になることを夢見ていた多くのひめゆり学徒の生徒たちが、なぜ、このような悲惨な体験をしなければならなかったのか怒りを覚えました。また、ひとりひとりの写真にコメントされている彼女たちの最後の瞬間を想像するとあまりの悲しさ、空しさに言葉を失いました。また1日目に講演をいただいた宮城さんの当時の写真も展示されていていました。
 最後に訪問したのは「糸数壕(アブチラガマ)」。このガマは、陸軍病院の分室として使用されていた天然の洞窟で、前日お話をいただいた宮城さんが看護学生として働いていたまさにその場所でした。ガマ(鍾乳洞)の中は、今も全く電気の設備も持たず、当時のまま保存されています。参加者は、懐中電灯を消して底なしの深い闇の世界を体験し、犠牲者の冥福を祈り、全員で黙祷をささげました。
喜数高台公園には地球の形をした展望台があります 展望台で・・・「普天間基地ってこんなに大きいんだ」
住宅街の真ん中にある普天間基地
平和行動に参加された皆さん。
左から磯部さん・御厨さん・木さん・大前さん
地元のガイドの方から説明を受ける参加者
弾痕が生々しいトーチカ 沖縄と言えば「シーサー」
平和祈念公園へ 平和祈念公園にある「平和の火」。
沖縄を中心にしたアジア・太平洋戦争の戦場が描かれている
「平和の礎(いしじ)」戦没者の追悼と平和祈念、平和の
創造と交流をめざす沖縄の心が込められている
平和祈念資料館
平和祈念公園にある国立沖縄戦没者墓苑 昼食は新潟・長野・静岡・セントラル労組と一緒に
ひめゆり平和祈念資料館 ひめゆりの塔の前で犠牲者の冥福を祈りました
ひめゆりの塔 「ガマの中は真っ暗で足元が滑るので注意してください」
ガマの中もこれでバッチリ!九州労組の皆さん ガマの中の様子
ガマの出口はジャングルを思わせるようなところにありました

3日目
 沖縄労組の方々と共に「平和行進」と「5.15県民集会」に参加しました。朝9時に嘉手納町役場前に集合し、嘉手納基地の横を行進しながら最初の目的地である北谷公園を目指しました。平和行進中は、参加者一人ひとりハンドマイクを握り、「反戦・平和」を訴えるシュプレヒコールを行いました。北谷公園では地元の方々から麦茶とおしるこが振舞われ、行進の疲れがとれました。
 次の目的地である北谷町役場に向かう途中、基地の撤退や平和を求める抗議行動を嘉手納基地第1ゲート前で行いました。その後、昼食をとり、ゴール地点の宜野湾市海浜公園野外劇場まで歩き、「5.15県民大会」に参加し、平和行進を締めくくりました。
今回の平和行進は昨年よりも長い約20キロを約7時間かけて行いましたが、中央労金労組から参加したメンバーは一人もリタイヤすることもありませんでした。
 平和行進に参加して感じたことは、沿道の住民の方々からは「ありがとう、頑張ってください」と声をかけていただくなど「5.15平和行動」が県民全体のものとなっていて、「戦争のない平和な世界」を心から望んでいることです。現在、米軍基地の再編問題などが報道されていますが、「平和」に向けた取り組みをすすめていくことが大切だと改めて感じました。
 夕食を兼ねた総括集会では、各単組が舞台に上がり3日間の感想を述べました。中央労金労組からは、市川支部の佐藤さんが代表で参加した感想と今後の抱負などについて挨拶しました。

 
今回の沖縄平和行動については、7月下旬に発行予定の「インフィニト17号」でも、参加者の声を交えながら報告する予定になっていますので、そちらも併せてご覧下さい。
 
平和行進頑張るぞ!
平和行進の様子
米軍の大型輸送機が轟音をたてて頭上を飛んでいきました 行進序盤、まだまだ余裕があります
(左から佐藤さん、渡邉さん)
参加者の平和への想いを背負って行進しました
嘉出納基地ゲート前での抗議行動「沖縄の平和を返せ〜!」
一人ひとりの想いを込めての「シュプレヒコール!」
梅村委員長
宇都宮支部渡邉さん
市川支部佐藤さん 伊勢崎支部磯部さん
上尾支部横村さん 深谷支部見城さん
新橋支部御厨さん 南アルプス支部大前さん
中原支部木さん 行進も中盤ですが、まだまだ皆さん元気いっぱい
北谷公園で一休み
地元の方が作ったおしるこが最高でした
地元テレビ局の取材をうける場面も
「ご苦労さま、頑張ってね」地元の方々からの声援は
涙が出そうなくらいうれしかった
昼食に出たお弁当。最高に美味しかったです 5.15平和行進のポスター
平和行進の様子を基地の中から見ている米兵 ゴール地点!宜野湾市海浜公園「やっと到着〜」
5.15県民大会の様子、会場には約3500人が集まりました
20キロ歩いてもまだまだ元気なメンバー 夕食交流会の様子
参加した感想について報告する市川支部佐藤さん
最後の締めはやはり「団結頑張ろう!」
東部5労組のメンバーで飛行機の待ち時間を利用して
首里城を訪れました
「皆さんお疲れさまでした」羽田空港にて