三宅島に一緒に渡ったメンバー 右手前が桑原副委員長 |
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なぜか八丈島に到着 | IDカード ピンぼけでごめんなさい |
出迎えの現地スタッフ | 私たちの寝床 |
夕食時に報告会を開催 | 宿営場所の伊豆老人福祉会館 |
「三宅島時間」を体験 2日目は、7:00に起床、7:30から朝食、8:30からミーティングを行い、当日の役割分担を決めました。この日は3班(朝、島に着かれた自治労東京本部の女姓1名を含む)に分かれて、作業を行いました。 私は、商店を営む老夫婦の家の引越し作業を行いました(息子さんが2人手伝いにきていました)。4年半放置された家の中は、かなりほこりが溜まっていて、ねずみの糞なども散見されました。私たちは、引越し業者の荷下ろしを手伝ったあと、障子をはずして洗うなど、部屋の片づけを手伝いました。 このあと、昨日の注意事項を早速経験することができました。1つ目は、おじいちゃんとおばあちゃんが冷蔵庫を置く場所をめぐって、30分ほどやり取りをしたあと、実際に私たちが動かしてみて、結局2転3転して、おばあちゃん案で落ち着きました。2つ目は、かなり傷んだ商品の陳列棚をめぐって、物を捨てない派のおじいちゃんと、捨てたい派のおばあちゃんの静かなバトルがあり、息子さんが仲介に入りました。結局、取り壊して廃棄することになり(10分程度で終了)、きれいに取り壊された棚を見ながら、おじいちゃんはとても悲しげでした。 このお宅は、商店の2階の居住場所(老夫婦の住まい)と平屋の離れ(大おばあちゃんの住まい)があるのですが、大おばあちゃんは、4年半の避難生活の間に亡くなってしまったそうで、改めて、三宅島の現実を知らされました。 14:00からは、近くで作業していた別の班に合流して、庭の草むしりをしました。これが、とても大変なことになっていて、当初の予定では、前面道路から玄関までの雑草除去が作業内容だったのです。ところが、依頼主のおばあちゃんが家庭菜園をしたいので、庭の雑草も除去してほしいということになり、始めたのはいいのですが、竹の根が庭中に張っていて、土を掘り起こしながらの作業になりました。専用の道具がない中で、皆で汗だくになりながら15:30まで行いました。 |
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島の方と記念撮影 | 竹の根が庭いっぱいに張っていて大変でした |
もくもくと草を刈るおばあちゃん | 私たちの世話をしてくれた現地スタッフ 右のお二人は島民の坂上夫妻(大変お世話になりました) |
死ぬときは島で! 3日目は、全員で宿泊場所からほど近いお宅のゴミ出しと庭掃除を行いましたが、4軒ぐらいの家から2トントラック1台分ぐらい廃棄するものが出ました。三宅島にもゴミ処理場がありますが、これから大量に廃棄されるゴミの量を考えると早急な対策が必要であると思いました。 中央地区電力総連傘下の6名の皆さんは、昼過ぎに竹芝桟橋に向けて帰られました。たった4日間のお付き合いでしたが、何とも言えない連帯感が生まれて、別れ際はとても寂しい思いがしました。 15:00からは、当初予定になかった方から依頼があり、ベットの移動(2階から1階へ)の作業が入りました。現場に行って見ると、とても立派な家でしたが、バリアフリーの造りにはなっておらず、ほとんど寝たきりの状態のおじいちゃんと、少し足の調子が悪そうなおばあちゃんが暮らしていくには、どうなのかなと素人ながら感じました。本当は、様々な受け入れ態勢が整って、十分なケアができるようになってからの帰島が望ましいのですが、「死ぬときは島で!」との思いがご本人に強いための早期の帰島になったそうです。ここでもまた、島の現実を知りました。 |
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作業の準備風景 | だいぶ綺麗になりました |
島の方と記念撮影 | 大量の廃棄物が出ました |
島の至る所に廃棄される車がありました | 溶岩に押しつぶされた小学校 |
復興には時間がかかる 最終日は、朝、到着された皆さん(14名)への引継ぎと、ゴミ処理場へゴミ捨てがてら、島を車で1周してもらい、流れ出た溶岩に押しつぶされた小学校などを見て、改めて、島の状況を把握することができ、復興には時間がかかるなと感じました。 一人でも多くの参加をお願いしたい 私にとって社会人になって初めてのボランティア活動でしたが、いくつか思い、感じることがありました。 1つ目は、「ボランティアの壁」を強く感じたことです。それは、依頼をされている方のニーズに応えられるのに、様々な制約があって応えられないということです。 2つ目は、島の方の生活のことです。皆さんお年のわりに大変お元気なんですが、中には体調の優れない方もいらっしゃいます。例えば、買い物の際、皆さんは車で出かけるそうですが、4年半もの間まったく運転していない方々なので、地元の警察も心配しているそうです。また、復興工事のため、大型ダンプが多く走行しているのを見ると、それも心配です。島にいる間にタクシーは1台しか見ませんでした。 3つ目は、帰島に際しての行政の準備不足があるのではないかと感じました。短い間でしたので、私が知らなかっただけなのかもしれませんが、例えば、ゴミの処理についても帰島してきた方は、処理についてまったく理解していないこともその一つではないかと思いました。 そして4つ目は、もしボランティア活動をする人たちがいなかったら、私たちが支援活動を行った皆さんはどのように自分たちの帰島作業を行うのか想像ができないことです。島民の方のみでは、スムーズな島の復興は相当厳しく、ボランティアの果たすべき役割は決して小さくありません。この報告を見て、少しでも多くの方が活動に参加していただければと思います。また、そのための休暇の取得に関しては、職場の理解も大切です。職場を代表して活動に参加させるぐらいの思いで、送り出していただけたら幸いです。 |
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あしたばのおすそ分け | 5日間一緒だった基幹労連の皆さん |
雄山から吹き出る火山ガス | さるびあ号 |